技能士の活動と現況 ロゴ

 さて、前ページまでは「技能士について」を中心に解説してきましたが、このページでは、その「技能士」が現在どんな活動をしているかについて、解説していこうと思います。

技能士カード このコーナーの最初のページで触れましたが、現在、北海道だけでも「100職種・10万人」の技能士さんが いるといわれ、中には技能士カード(テレカサイズです。画像をアップしてますのでご覧下さい。また、カーソルを合わせると、裏表が切り替わります)を携行している職人さんもいると思います。
 ですが、現実問題として「技能士」というのもが広く一般に浸透しているかといえば、そうとはいえないのが現状です。このことに関しては、現役の技能士さん達が最も危惧する事であり、今後の改善が声高に叫ばれています。
 「せっかく取得した技能士という資格が、仕事に反映されていない」
 というのが、その最たるもので、技能士の資格を「持っている職人さん」「持っていない職人さん」が一緒くたになっているのが最大の原因だとされています。
 そもそも、「技能検定制度」というものは、「技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ること」を目的として「労働省」が行なう「国家試験」です。ここで謳われている「働く人々の技能と地位の向上を図る」という「技能検定制度」の根幹が揺らいでいるのが現状です。
 「働く人々の技能と地位の向上を図る」ということは、端的にいうと、技能士の資格を「持っている職人さん」は「持っていない職人さん」よりも「賃金的に優遇され」、また、「仕事も優先的に回ってくる」ということのはず。それが守られていなければ、「高いお金を払って、技能士の資格を取る意味が無い」というのが、現場の職人さん達の声なのです。
 このことについては以前、上記の現状を踏まえた上で、「もし、労働省(国)が、技能士を明らかに優遇すべき、というような法律を作ってしまったら、職人の仕事は中央の大企業に集中して、地方の中小の企業に仕事が行かなくなってしまう。だから、いきなり・・・という訳にはいかない」という話を、職業能力開発協会の現職の幹部さんから聞いたことがある。労働省も各地の職業能力開発協会も相当のジレンマを抱えているという証拠だが、三重県の様に「三重マイスター制度」という称号を技能士さんに与え、それ相応の地位を約束する画期的な制度県が行なっているところも出てきてはいる。
 ですが、それもほんの一部にすぎず、それぞれの職種のそれぞれの技能士会が労働省に対して、様々な「要望書」を提出していると聞きます。

 肝心の北海道でも、この状況に手をこまねき続けているわけではなく、札幌を拠点とする「貴金属装身具技能士」の集まり「札幌貴金属工芸組合技能士会」が中心となって、北海道職業能力開発協会を始め各関連団体と積極的な交流を図り、技能士の地位向上と後進指導・育成を目指しています。
 「札幌貴金属工芸組合技能士会」の各関連団体について、詳しくはこちらをどうぞ

 ちなみに前年、平成11年度の札幌貴金属工芸組合技能士会の会務報告」によれば、各関連団体との交流は実に「31回」を数え、月2回以上のペースで積極的な活動をしている。

職業能力開発フェア 
 また、北海道が主催して、「北海道における職業能力開発の状況を紹介し、職業訓練校の作品展示や卓越した技能士の実演を行なうことで、道民に広く職業能力開発について知ってもらうこと」を目的とした、「職業能力開発フェア」が道庁本庁舎道民ホールで、年に一度、11月10日の「技能の日」に合わせて行なわれています。
 98年には、前年に野本貴金属代表野本洋二が「北海道産業貢献彰」を授賞したことをうけて、道庁本庁舎道民ホールで貴金属品の加工修理の実演(画像アップしてます)を「目玉企画」として行なわせて頂き、大盛況のうちに終えることが出来ました。
 技能士をご活用下さい。チラシ
 
 このフェアでは、「技能士をご活用下さい。」と書かれたチラチ(画像アップしてます)が配られるなど、訪れた一般の皆様に「技能士」を知ってもらう活動を行ないました。

 これらの活動が全国的に広がっているからなのか、最近「都心部」の宝飾・アクセサリー店で「ここの職人さんは、技能士ですか?」と尋ねらねることが「急増」しているそうで、未だ「技能士の資格を持たない」職人さんは、その必要性から、こぞって「技能検定」を受験しているようです。大手ゼネコンではすでに、事業所あたり3人以上の技能士がいない事業所には1000万円以上の仕事は回さない等の処置がとられており、今後この動きが加速していくものと思われます。
 北海道の百貨店等で、「ここの職人さんは、技能士ですか?」と尋ねたられる時代は、以外にもすぐそこまで来ているのかもしれません。
 上記の「三重マイスター制度」のような制度が北海道でも始まる事も十分ありえます。
 その時の為に、「技能士さん達は今後も、「知ってもらう」活動を続けていきます。


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